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「乱」 黒澤明監督作品 [映画]

 黒澤明監督は、この映画を撮るのに執念を燃やし、
前作の「影武者」はこの映画のための練習だったと
いう説まである。しかし、この作品は…酷い。


 シェークスピアのリア王がモチーフになっているよ
うだが、台詞の精度が酷いのである。架空の戦国
武将、秀虎はある夢をきっかけに隠居を決意し、自
らは大殿となって院政を敷こうとする。しかし、長男
・次男に城を追われ、他国に亡命している三男の城
に入る。

 すると朝、わずかな供しか連れていない彼を、長
男と次男の大軍が取り囲む。供をしていた30騎の
一人が息も絶え絶えに天守閣に上がってくる。


 「大殿、城の中も外も敵だらけじゃ。地獄の沙汰
じゃ!」彼はそう言って息絶える。(何じゃそら?)


 まずこの台詞がおかしい。地獄じゃ、というならわ
かる。地獄のようじゃ、でも良い。沙汰が余分である。
 地獄の沙汰…とは閻魔大王が自らの前に引き出
された亡者に下す裁定である。


 さらに、彼が流浪の末、三男の三郎に助け出され
る。彼は三郎の馬に同乗し、城に向かいながらこう
言う。「積もる話が山ほどある」(え?)


 おいおい、日本語やり直せ。馬から落ちて落馬し
た、と同じではないか。黒澤作品は好きだが、ここ
まで台詞が変なのは耐え難い。しかも発狂した秀
虎の台詞をさんざん聞かされ、その上に仏画だの
無間地獄だの…宗教映画みたいな映画だった。


 時間の長さで腰の痛みだけが残った記憶がある。


乱.png
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コメント 1

NO NAME

>地獄の沙汰…とは閻魔大王が自らの前に引き出
された亡者に下す裁定である。

必ずしもそういう意味ではありません。
と言うよりそういう意味で解釈するとご指摘のように意味が通じないせりふになります。

「沙汰」は「物事の善悪・是非などを論じ定めること=裁定」が元々の意味ですが、それを転用して種々の意味に使います。
「色恋沙汰」「刃傷沙汰」「裁判沙汰」「気違い沙汰」など。

「沙汰」はこれらの場合“事象”、“事柄”に近い意味です。

乱の用法は後者ですから日本語としておかしくはないですね。

書かれてるように
「地獄のようじゃ」という意味合いでのせりふです。

「積もる話が山ほどある」も変じゃないです。

普通に慣用句的表現として使われてますね。

by NO NAME (2014-03-16 17:21) 

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